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所得税(源泉所得税)と住民税(特別徴収)、どちらも給与などから差し引かれる点では共通しています。

では、両者の違いは具体的に何なのでしょう?

源泉所得税は国に対して、住民税は市町村に対して納める税金という違いもありますが、もう一つ大きな違いがあります。

それは、源泉所得税はその年の1年間の所得を予測して徴収するのに対し、住民税は前の年の所得計算をベースに税額を計算するという相違点です。

源泉所得税は12月までの給与・賞与、並びに各社員の扶養や生命保険などを基に年間の所得額とそれに応じた税金の金額を計算し、それまでに既に徴収した源泉所得税については過不足額を精算します(年末調整)が、住民税は初めから金額が確定しているので、このような手続はありません。

働き始めた最初の1年目においては住民税が課税されないのも、この理由によります。


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